インドでの展示会活用の考え方

インドで営業活動を行う場合、顧客直接や販売代理店候補にあたったり、広告やECモール出店以外に、展示会の活用も大事です。

実際インドで展示会に行ったこともありますが、インド人はとにかくいろんなブースを回って、よくしゃべります。

そこでは日本のように、実際に欲しい商品があったり、本業で扱ってるジャンルの新商品を探したりもしますが、インドではビジネスチャンスを探す目的で、自社の既存のジャンルに関係なく訪れるお客さんも多くいるということを頭に入れておかなければなりません。

インド人は独立志向が高く、起業後は自分の本業にとらわれず、儲かるチャンスがあれば何にでも柔軟に取り組むというのが基本姿勢です。弊社のパートナーの多くは個人事業主ですが、彼らはほとんどがそういう姿勢です。

ちなみに、インド人は起業意識がとても高く、2015年に行われた”Amway Global Entrepreneurship Report 2015”によると、世界44ヶ国で行われた起業への関心度や肯定感を調べた調査によると、起業に関心度/肯定感の高い国としてインドが1位で79%、そして日本は最下位の19%でした。

実際弊社にビジネスの協業を持ちかけてくるインド人は、ビジネスサービス業、通訳者、IT業やコンサルタントのような人が普通ですが、それ以外にも、弊社の業務は知った上て、宝石商、水産加工業者や雑誌記者等というような人までいました。

そういう状況ですので、ビジネスチャンスを探してる来訪者に対しては、その商品がいかに新しく、可能性があるものであるかを、背景知識の薄い人に伝える工夫が必要です。

具体的には、インドにはこれまでなかった性能や機能を持ち、どういう効果が期待できるかや日本で十分な実績があることを伝えます。

そして、展示会が終わった後は、もらった名刺を基に御礼のメールを入れ、見積依頼などをもらった上で、その後の商談につなげていきます。

相手が、商品の購入でなく、販促など出展者の業務を手伝いたいだけという場合は、考えてみても良いようなら、無償で小さな仕事を頼んでみることです。「無償じゃいや」と言う相手なら、さよならでいいでしょう。

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