インド人の人脈構築の努力

前回に引き続き、インド人の人脈構築と活用について記します。

以前、インドで、ネットを使って人の募集をしたのですが、簡単に大勢の人が集まりました。インド人が人脈構築しやすいのは、そもそも人が多いということもあるでしょう。

ただ、仕事に使える人脈の築きやすさという点では、やはり名門と言われる学校を出た人の方が有利とは言えます。

彼らはその人脈を使って、より付加価値の高い仕事をしてくれます。ただそういう人は、自分にある程度の裁量を求めるため、途中のチェックやコミュニケーションを密にするなど注意が必要になります。

逆に、自分には使える人脈のない人の場合は、こちらの指示通りにやろうとしてくれる傾向があります。彼らは言われた通りにやることで、自分をアピールしようとしす。

ただ、こちらがきちんと正しい指示を出せるのであれば、彼らはコミュ二ケーションも密にしてくれるし、コストも安いので重宝です。

インドで仕事をする場合は、業務の性質をみて、これらの人材をうまく組み合わせていくことも大切です。

インド人の人脈構築に関する努力をさらに示します。

以前東京で会ったインド人は、日本企業向けにITを中心としたサービスを提供しています。
その人は、インドの展示会で日本企業のブースをこまめに回って、そこで名刺をもらった人を、来日した際に訪問していました。すなわち、営業(自分の売り込み)です。

そのような営業のやり方は時間効率は高くないでしょうが、インド人のそのちょっとしたコネを掘り下げようと努力する姿勢はたいしたものです。

また、業務上返信を必要としてないメールを送った場合、日本人よりもインド人の方が返信率は圧倒的に高いという気もします。これなども、人脈を築く可能性を考えてのことでしょう。あと、LonkedInでのメッセージもインド人から良く来ます。

日本企業も、インドでの展示会を活用し、そこで名刺をもらったインド人には後日再度訪問して回る、というような使い方をすべきでしょう。

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