自分のデータベースに蓄積していく

中国の華僑と同様、インドには印僑と呼ばれる在外インド人が世界中にいます。インド人は彼らとの連携を活用し、インド人同士助け合ってビジネスをすることで、お互いの成功を支援しあっています。ですので、インド人はネットワークがどれだけ大事かを身にしみてわかってます。

先日、あるインド企業から、8年ぶり位に連絡をもらいました。その人は、以前連絡を取っていましたが、実際に会ったことはない人です。彼は新たに会社を設立したので、日本とのかかわりでも仕事を得ようと、連絡をくれたのでした。久しぶりでも、ずっと付き合ってたかのように突然話しかけてくるのがインド人です。それ以来彼とは、今でも連絡を取り合っています。

また逆に私も以前、IT関係のニッチな分野に強いインドの企業を探す必要にせまられたことがありました。その時、その数年前にインドで、関係がありそうな人物と名刺交換したことを思い出しました。それですぐその会社に連絡を取ってみると、これもつい昨日会ったかのように、喜んで返事をくれました。そして、信頼して一緒に仕事を始める事ができました。

ちなみに私が起業することになったのも、前職の時一緒に仕事をしていたインド人から、3年ぶりに連絡をもらって、彼の会社の日本での事業に助言するようになったことが、きっかけとなりました。

このようにネットワークで仕事をするインド人ですから、自分のことは、過去に知り合った人のデータベースにしっかりと入っていると思ってください。自分の知り合いデータベースへの蓄積が将来のビジネスチャンスにつながると、インド人はわかっているからです。

その時々の出会いに最善を尽くし、お互いのデータベースに一人ずつ書き込んでいくという作業はとても大事です。これは日本でも大事なことでしょうがインド人の場合、それ以上に大変重要なことになります。

こうした点も、インドビジネスを始めようと思う人には、なるべく早くからちょっとでも始めておくことを、自然とちょっとした知り合いが増えていくと言う点で、薦めている理由です。また我々日本人も、インド人のこの人脈の活用の仕方を見習いたいものです。

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