この情報収集という点で、インド人にはさらなる有利なことがあります。それは英語です。情報収集においては、まずネットを使います。ここで、ネット上には圧倒的に英語の情報が多いことで、その豊富な資産を活用しやすいことが、彼らの情報収集力を一層高めているのです。
インドにとって、英語はこれまでの経済発展に大きく寄与してきました。現在の発展の原動力ともなったIT産業は、英語力のおかげで、米国から多くのソフト開発の委託を受けてきました。コールセンターなどのBPO(業務委託)の発展も、英語力があればこそです。
実際私も、英語ができ、ネット・リテラシーのある人材が多く、人件費が安いという点から、ネットを活用して、全世界から情報を収集するという仕事を、何度か受けたことがあります。こうした調査は、英語を母国語としない日本人にとっては、インド人の力を借りて行う方が効率的なのです。こうした事でも、インド人とのコラボレーションを考えてみるべきです。
英語力はボーダレス経済において必須なツールです。しかし、IT技術の進展は、日本人にも大きな恩恵をもたらしています。私はインド人とのコミュニケーションには、主に電子メールとチャットを使っています。それらは、電話と違い、
低コストでリアルタイムに、そしてコミュニケーションの内容が文字で残るため、ビジネス上の会話にはピッタリなのです。これはまた、聞く話すにくらべ、読む書くは比較的得意な日本人にとっては、英語力の問題も克服しやすいことなのです。
こうしたツールを活用することで、日本人も英語圏の人にそう劣らずコミュ二ケーションできるようになってきているのです。さらにインド人の力を借りるという組み合わせで、十分グローバルでやっていけるでしょう。
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