彼が言うには、以前面会した日本企業に営業を兼ねて再度会おうと連絡してるのですが、何ヶ月経っても外出中と言われるということです。要は、ずっと居留守を使われてるという相談というかグチでした。彼の営業は私が見る所、ややしつこい感じがあり、結構な会社からうっとおしがられているようです。
インドビジネスにおける特徴のひとつに、小さな会社であっても、設立して間もない会社であっても、大企業の人に対してアポが取り易いと言うのがあります。これは相手が小さな会社であろうと、情報を得る機会、人と知り合う機会を大事にする文化があるのだと思います。
日本社会も、もう少し小さなネームバリューのない会社に対して、警戒心を緩めるべきと思います。それが起業を促す風土を作り、経済に活力を与えることにつながると思います。
もうひとつ、日本がインドに比べて顕著なことは、お客様が偉いと言う感覚の強さの差です。日本は、お客様の要求には極力応えようとしますし、契約後の仕様変更や追加にも極力応えてあげようとします。こうした環境にあると、どうしても売り込んでくる企業を下に見る風潮があるように思います。
特にインド企業の売り込みは、直接的でかつ押しが強い感じを受けるので結構嫌がられやすいかもしれません。でも、インド企業はストレートな営業をする環境になじんでいるので、そんなに嫌がられることをわかってないのです。ですので、多少おうように接していただければと思います。
居留守などと言う行為は、そのインド企業との関係を完全に絶つようなことで良い事はありません。その会社、あるいはその人に、将来何か聞きたいことが発生する可能性もないとは言えません。人間関係を断ち切るような対応しても、何のメリットもありません。
インド企業から営業のコンタクトがあった時、その会社と会いたくない場合は、今はインドは時機でないと断れば、何も問題ありません。もちろん断れれば、その後の連絡はなくなりますから。
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