このように現在定職のあるインド人でも、多くは現状に安住せず、自分のスキルアップと人脈の拡大は、常に考えて行動しています。それにより、常に収入増への挑戦を続けているのがインド人です。
そうした収入第一のインド人ですが、仕事のやりがいや安定感、そして会社や個人の将来性も考えています。そのような会社であれば、現在の収入は多少低くても働いてくれるでしょう。
雇う側としては、そうしたインド人の気持ちを考え、現在不満や問題点がないかなど、普段からコミュニケーションを良くしておくことは大変重要です。その上で、できるだけ明るい将来計画を見せるようにして、安心して、希望を持って働いてもらえるような配慮が必要でしょう。
もうひとり、あるインド企業の日本事務所にいるインド人社員で、最近昇進した人の話をしましょう。彼は昇進にも関わらず、昇給はナシという事でした。彼は、やる仕事が増えただけ、とこぼしていました。
しかし、それでもやめずにがんばっています。その理由は、(1)今の日本勤務を続けたい(2)給与以外の待遇(保険や年金、有給休暇などの福利厚生)には満足している(3)年齢的(40代)にも、好条件での転職が厳しいからです。
彼は昇進する以前から、インドから会社幹部が来日する度に、必ず彼に給与アップの要求をしていました。そして、いつも断られていました。もう、4、5年昇給はないと思います。
それは上記のやめない理由は会社もわかっているようで、昇給なしでも彼の会社への忠誠心は落ちない、と見られているからです。
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