ドライで金儲けに熱心?

私が聞く相談で時々あるのが、雇用しているインド人の「賃上げ要求が煩わしい」とか、「働きが悪い」と言うものです。その場合、そういったことで悩んでいる人の多くは、インド人は基本的に「ドライ」で「金儲けに熱心」で、「カネで動く」ものだという前提で考えているようです。

もちろんそういう人もいますが、そういう先入観でインド人に対するとうまくいかないことが多いので注意しましょう。インド人は「ウェット」で「意気に感じて動き」、「長い目で見た利益を考える」タイプであると認識して行動してみた方が良いでしょう。

数年前のことですが、初来日したインド人が不安そうだったので大阪まで行って出迎え、いろいろと世話をしたことがありました。彼は、私と会ったことを喜んでくれ、離日までの間、楽しんで無事用件を終わらせることができました。

するとインドに戻ってからも、彼との会話の中で、「日本であなたはあんなことをしてくれましたね」とか、「あの時は楽しかったです」などとたまにですが言ってくれます。彼は、私のパートナーの一人なのですが、それ以後私からの依頼には、より良い条件で応じてくれるようになったと感じています。今現在彼とは10年以上の付き合いとなっており、実は今日も訪印した顧客の対応をしてくれています。

これなどは一例ですが、彼以外にもインド人はウェットで、意気に感じて仕事をしてくれる人たちだと感じることがよくあります。

やはりインド・ビジネスをよりうまく導くものは、相手の利益も尊重した相手への心遣いといったことですね。それがあると、表面的な契約上の履行にとどまらず、もう一段踏み込んだ対応が得られるようになります。

インド人はお金は好きですが、人との付き合い(人的なネットワーク)はそれよりも上位に置いていると感じます。お金はその時だけですが、人的なネットワークは、その後永続的にお金も含むメリットをもたらしてくれるものであることを、よく知っています。インド人がこうした点を大事に思ってくれる人々だとするなら、日本人はインド・ビジネスに向いていると言えると思います。

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